「欠点克服停滞率(改)」(OO百韻) | ◇ ◀ ▲ ▶ |
前回の「欠点克服停滞率」では その時の都合で条件を限定したモデルを作った。 その結果は主観的に実状に即しているとは言いがたいようなものであった。 少なくとも自分的には。
そこでもう少し改良の余地はないものかと思い、 基本線は維持しながらこのモデルの前提を若干見直してみることにした。
上記の条件で前回のモデルを一般化したらどうなるであろうか。 前回のモデルを拡張していく方向でやってみる。 まず仕事の点数であるが、仕事のアサインメントを前回のrから、 人物iを仕事jに割り当てたときの配分をとし、 人物iがもつ仕事jを必要とするスキルの点数をとすると、 次のようになる。 ちなみに、もも前回同様レンジは0から1の間である。
を使ってもうちょっと簡略化する。
スキルは欠点の形の方が式が扱いやすいことは前回すでにわかっていたので、ついでに仕事JのDによる式の形も今のうちに計算しておこう。
同様に、スキルSは次のようになる。 ただし、前回の定数1と違い、 今回は人物iが仕事jを終えた時にそのスキルにフィードバックされる 係数としてを導入しよう。
仕事全体では次のようになる。
結局、この程度の一般化ではたいした違いはないというだけのことのようだ。 rやfを工夫すればなにか出てきるかもしれないが、 どうやら欠点をと定義して、パーフェクトからのスキルの差としてしまう以上は似たり寄ったりの結果しか得られないような気がしてきた。 ちょっとがっくり。
ともあれ、これまでをまとめておこう。
欠点が上記のように定義されていて、 スキルの向上が仕事の結果で決まるとしている限りは、 どのようにモデルを作っても、 個人のスキルの向上は他のメンバーのスキルの向上に依存してみんなでいっしょに向上して それが全員の仕事全ての評価になるということなのかもしれない。
このモデルを追求すれば、人のアサインメントに対する仕事の点数という ものから一般化して、リソースの配分における全体の評価の一般モデルに 関して漠然と何か知見が得られるかもしれないと期待していた。 しかし、具体的なrとfについて何か面白い結果がでるまではたいしたことは わからないということがわかった。 いつか気が向いたらさらに追求してみよう。
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